朝、High Schoolの中の購買部へ二人の制服を買いに行く。衣替えの季節らしく、店の前で生徒たちが長い行列をつくっていた。
そこに並んで待っていると、あれ?日本語が聞こえる。早速Haruが声をかけたら、日本人のご主人と韓国人の奥さんで、姪ごさんが入学するので制服を買うのをつきあってあげているらしい。
 「なかなか日本人を見かけないので・・。」と話すと、この町には少ないけれど、少しはいるのだと教えてくれた。
 「もしかして、ピアノを・・?」と聞かれて、話をしていると、なんと、ピアノを貸してくれた、Asahiが先日、わざわざ奥さんがやっている店に行って、私達の話をしてくれていたらしい。そして来たばかりなので仲良くしてあげてくれ、と頼んでくれていたらしいのだ。だけど、電話番号もわからなくて、どうしようもなかったのだという。

 本当にありがたいことだ・・。

 そして又、そのご夫妻というのが素敵な方達だった。気さくで穏和なご主人と、賢くて優しい奥さん。16年間オーストラリアで暮らしているというご主人は元板前さんで、オーストラリアで店を出していらっしゃったらしい。が、そこで奥さんと出会って、しばらく日本へ帰国して、又こちらへ来て・・色々な事があったのだろう、奥さんの影響で、クリスチャンになって、牧師の学校に入り、そして今週の土曜日に卒業されるそうなのだ。本当に、世の中にはいろいろな出会いがあるものだ・・。

 「結婚した当初はお互い片言英語で話していたので、けんかもできなかったんですよ。それから彼女は日本語をマスターしてくれたんで、やっとけんかができるようになりましたよ。」と笑って話すご主人。奥さんは英語も流暢だし、日本語も上手。なんと3カ国語の達人である!!・・そこへ至るまでのご苦労を考えると・・すごい!の一言だ。

 「オーストラリア人は、親切は人が多いから、大丈夫ですよ。時間にルーズで約束しても20分くらい平気で遅れてきたりするけど・・。でも気持ちが優しいから、看護婦さんのサービスのレベルは本当に世界一と言われているようですよ。」とご主人。

 「でも、何でも困ったことがあったら、言ってくださいね!いつでも駆けつけますから!」という優しい奥さんの言葉に、胸がいっぱいになった。

 Asahiもそうだが、いろんな人生があり、厳しい生活をしてきても、いや、だからこそ本当の優しさをもっている人達を目の当たりにできた事、それだけでも子どもたちには、ものすごい勉強になっていると思う。

 制服の調達もできて、帰ろうとしていたその時、又しても日本語が・・
「日本からいらっしゃったんですね?」びっくりしていると、日本人の女性が「ここのIECには、もう一人、日本人の女の子がいるんですよ。先生方に、日本人が来たと聞いて喜んでいたんですけど、あなた方だったんですね。」とのこと。
「ありがとうございます。教えてくださって、本当に助かりました。Ai、よかったねー!」

 つくづく人の情けが身にしみる、幸せな一日となった・・。